油圧機器総合カタログ2009

油研工業(株)の油圧機器総合カタログ2009
  • "856データシート油圧作動油について〔その 3 〕使用限界、汚染度測定装置データシートData Sheet●作動油の使用限界一般作動油中には新油の状態で水分が50〜80ppm(0.005〜0.008%)含まれているが、アクチュエータからのまき込みやエアブリーザからの空気中の水分混入などで含有率が高くなってくる。水分は油圧機器の内壁に錆を発生させたり、潤滑不良、作動油の劣化促進の原因となったりする。作動油中の水分測定はカールフィッシャ法(試薬が水と定量的に反応することを利用した測定方法)によって10 ppmの感度で測定する。作動油中のごみや水分混入限界は装置によって異なり表4および表5が目安になる。●可搬式作動油汚染度測定装置モデル番号:YC‐100‐22の作動油汚染測定装置「コンタミキット」はJIS B 9930 や SAE ARP598 A の規格と同様に、作動油サンプルを吸引ろ過してメンブレンフィルタ上に捕集した粒子分布を顕微鏡により測定します。■仕  様@電   源………………AC, DC共用AC 100 V・DC 6 VA顕微鏡倍率100倍(40倍:オプションKYC−100−L−20)B適 用 流 体……石油系作動油、脂肪酸エステル系作動油水・グリコール系作動油(オプション)Cケース寸法……………………L 600×W 240×H 360 mmD総 質 量……………………………………………約9kg■コンタミキットの特長@どこでも使用できます。可搬式、AC、DC両電源(切換式)Aだれにでも測定できます。熟練を必要としません。標準汚染板と比較するだけです。B短時間で測定できます。約10分程度の時間で測定できます。C写真に記録できます。一眼レフカメラを使えば写真撮影ができ、記録として残せます。表3 作動油の更油基準例動粘度(40℃)★mm2/s全酸価★mgKOH/g作動油の種類試験項目★:変化量を示す☆:添加剤の種類を示す表中の区分(a. 非亜鉛系、b.亜鉛系)表3は作動油の交換または更油の目安を示す。詳細は各メーカーによって異なり、この表以外の管理項目もあるため、作動油メーカに問い合わせるのが良い。例えば、作動油の劣化を示す全酸価(または酸価)値は、添加剤の種類、量により異なる。また水−グリコール系作動油の場合、pH値なども管理している。石油系作動油一般 耐摩耗性±10%0.25a☆b☆0.25±40%±10%水-グリコール系作動油――使 用 条 件計 量 法JIS B 9933(ISO 4406)18/16/1320/18/1420/18/1420/18/1421/19/1521/20/1679991011NAS級サーボ弁を用いた装置ピストンポンプを用いた装置比例電磁式制御弁を用いた装置圧力21MPa以上の装置圧力14〜21MPaの装置一般低圧油圧装置表4 望ましい作動油の汚染管理レベル装   置   の   条   件使 用 限 界1 ppm = 1/1 000 000ただちに交換500 ppm300 ppm200 ppm作動油が水分により白濁したもの装置内の作動油が循環して油タンクにもどる回路で、しかも長時間運転を停止しておくことのないような装置配管系の長い装置などで回路内の作動油が完全に循環しないような装置長時間運転を停止しておく装置(安全装置)または回路内の作動油がほとんど移動しないような装置および精密制御装置表5 一般作動油中の水分混入限界標準汚染板 サンプル ★JIS B 9933(ISO 4406)とNAS級との比較は参考です。 --1/1-- "